![]() |
映画「SP」公式サイトより |
『アンコール特別篇』を見た感想は、SPの総集編でしたが、主人公井上役の(岡田准一さん)が取り調べ室でインテリっぽく語った言葉が気になり、ネットで検索してみました。
その結果、
「導之以政、斉之以刑、民免而無恥、導之以徳、斉之以礼、有恥且格」
という論語だというこが、わかりました。
以下に書いてあることは、
『論語 為政篇』の書き下し文と解説:1 というサイトからの引用です。
【書き下し】
子曰く、これを導くに政を以ってし、これを斉える(ととのえる)に刑を以ってすれば、民免れて恥なし。
これを導くに徳を以ってし、これを斉えるに礼を以ってすれば、恥有りて且つ格し(かつただし)。
【口語訳】
先生(孔子)がこうおっしゃった。
『人民を導くのに法制をもってし、人民を統治するのに刑罰をもってすれば、人民は法律の網をくぐり抜けて恥じることがない。
人民を導くのに道徳をもってし、人民を統治するのに礼節をもってすれば、人民は(徳と礼節を失う悪事に対する)恥を知りその身を正すようになる。』
SPの番組中に井上役の(岡田准一さん)がしゃべった台詞は、この論語の前半部分(これを導くに政を以ってし、これを斉えるに刑を以ってすれば、民免れて恥なし)だけでした。
当然、私はこの後半部分(これを導くに徳を以ってし、これを斉えるに礼を以ってすれば、恥有りて且つ格し)も今回はじめて知った訳ですが、この論語を読んだとき、すぐに頭の中に浮かんだものは、ルース・ベネディクトの著作『菊と刀』でした。
『菊と刀』では「罪の文化(欧米式)」と「恥の文化(日本式)」と定義し、アメリカと日本の文化の違いを書いています。
この論語の前半部分と『菊と刀』の「罪の文化」とは、言ってることが真逆ですが、後半部分の「恥の文化」は、非常に共通点が多いというより正にそのまんまというのが私の印象です。
勉強嫌いの私が、これ以上「論語」や「文化」についてブログに書いているのは、自分でも、ちゃんちゃらおかしいので、この辺で終わりますが、、、
剣道界では、「試合中(本当は旅先)の恥はかき捨て」なんて言葉が流行らないことを祈りつつ、また、『菊と刀』などとは無関係に「恥とは何か!?」をもう少し、私なりに理解した上で、「恥を知れ」とか「◯◯に恥じないように」とかいう「恥」という言葉が、剣道界にプラスとなるのかマイナスになるのかを考えつつ、本日は寝ることにします。
たまたま見た録画から思わぬ方向へ行ってしまいました ^^;
0 件のコメント:
コメントを投稿